Lessons from peer support among individuals with mental health difficulties: a review of the literature

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東大話法でおなじみの東京大学にお勤めの宮本先生と共著の論文。もし気分を害されたとしたらお詫びします。

というわけで、1980年から2010年の精神科領域のピアサポートやコンシューマプロバイダに関する論文のレビューです。一昨年から関わらせてもらっている「意図的なピアサポート (IPS: Intentional Peer Support ) 」の取り組みで目指すことの一環として、「IPSが生まれた場所である、メンタルヘルス領域のピアサポートについて、過去の研究から学びたい。深く知りたい。人に伝えたい。」というわけで行ったレビュー。ピア・サポートと一口に言ってもいろいろありますね。

結論部分を引用しとくと、

関係性は相互作用し変化し続けるものである。しかしながら、患者と援助者の間に生まれる関係はしばしば一方的で不可逆的なものになる。ひとたび患者として扱われ、自らを患者として扱い始めると、援助者-被援助者の関係を踏み越えることは困難になる。援助者-被援助者関係が硬直し、人を患者役割に押しとどめる関係になることを防止する上で、ピアサポートが持つ可能性は大きい。相互の責任や相互依存といったピアサポートからの学びは、援助者-被援助者関係のみならず援助や支援そのものを再定義するための重要な手がかりとなるのではないか。

人間は人間との関係よって形作られる、というか、人間というものは関係でしかないのではないか、といったことも考えたりしています。

Miyamoto Y, Sono T. Lessons from peer support among individuals with mental health difficulties: a review of the literature. Clin Pract Epidemiol Ment Health. 2012;8:22-9. (PubMed Central)

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