認知症高齢者に対する終末期ケアの国際比較

こんにちは。何だかインチキデザイン会社にみたいになってるシロシベポートフォリオですが、本来業務は研究。今回は研究業らしいお仕事の成果物です。

医療経済研究機構の研究員の方々とのお仕事で、タイトルは「認知症高齢者に対する終末期ケアの国際比較―職員や家族の考え方に関する調査―」。日本では65歳以上の高齢者人口が総人口の2割を超え、アルツハイマー病をはじめとした認知症を有する高齢者も増加、高齢者ケアの適切なあり方が喫緊の課題となっているわけですが、この研究は、カナダで Marcel Arcand らが開発した、認知症を有する高齢者に焦点をあてたケアガイドである”Comfort care at the end of life for persons with Alzheimer’s disease or other degenerative diseases of the brain, a guide for caregivers”の日本語訳を作成し、特別養護老人ホームの職員や利用者家族に見ていただいてご意見を伺う、という研究です。

Marcel Arcand さんはこんな方。このページによると、

Ce livret, distribué en français et en anglais au Québec et au Canada, a été traduit et adapté en néerlandais, en italien et en japonais.

このブックレットは、カナダのケベックで仏語版と英語版が配布され、独語、伊語、日本語に翻訳されてる、みたいなことが書いてあります。たぶん。で、日本語版っていうのがこのグループのお仕事です。シロシベは、飛行機に乗って調査に同行してお手伝いしたり、他にもこまごまとお手伝いさせていただいきました。このお仕事自体はこれで一段落ですが、認知症ケアの在り方についての研究はこれからも続きます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

この報告書、医療経済研究機構に申し込むと有料で提供してもらえます。申し込み方法はこちらのページから。