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日本家族看護学会
第20回学術集会事務局
〒422-8526
静岡県立大学看護学部
式守研究室
FAX  054-264-5495
kazoku20@u-shizuoka-ken.ac.jp



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大会長あいさつ

 1994年日本家族看護学会第1回学術集会が開催されてから本年で20年となります。この間家族のあり様は大きく変化してきました。高齢化率は1995年には14.6%でしたが、2010年には23.0%で、2015年には25%を超える予想です。このことは家族のあり様に変化をもたらしました。単身世帯や夫婦のみの世帯が増え、高齢者世帯を見ると、単身世帯と共に夫婦と未婚の子供の世帯が増えています。

 こうした変化は私の専門である精神看護の領域にも新たな状況をもたらしました。精神障害を持つ中年期の子が高齢の親を介護するという変化です。高齢化社会が家族内の役割変化に大きな影響を与えています。

 この20年間で家族内の役割変化はいろいろな場面でみられるようになりました。子の養育に関する家族内役割も変化し、父親が育児に積極的に参加し、「イクメン」という言葉が広く使われるようになりました。一方で、多世代の家族で家族内の喜びや負担を分かち合うよりも個の生活や楽しみが優先することがしばしば見られます。助産師は、里帰り出産の減少について、出産する娘の母親世代が仕事を続けていることも関係していると捉え、「実家のお母さんは一番の頼りだったのに」と変化に戸惑っています。このように家族の関係性のあり方も変化してきています。

 加えてグルーバル化が進み、家族が世界の各地に住んでいることも珍しくありません。こうした家族の変化に対応して、家族看護はどのような視点を持て支援したらよいのか、この大会を通して議論していただければと思います。

 メインテーマ「変容する家族への支援」に沿った特別講演、教育講演、シンポジウムの企画に加えて、参加者からの自由なテーマセッション、多くの一般演題を期待しております。

 日本家族看護学会のさらなる発展にむけて有意義な交流ができますよう、会員の皆様のご参加をお待ちしています。

日本家族看護学会 第20回学術集会長
式守 晴子(静岡県立大学看護学部)

Last Updated: 2013-04-02