WMHJ2

http://wmhj2.jp/

東大の川上憲人先生が主任研究者をつとめられる「ストレスと健康・全国調査2014(世界精神保健日本調査セカンド)」のお手伝いのお仕事です。お声掛けいただいて初めて会議に参加したのが2011年、紹介するタイミングを逃しっぱなしで今になってしまいました。この調査の概要をウェブサイトから引用すると、

世界精神保健調査(World Mental Health Surveys)は、世界保健機関(WHO)およびハーバード大学医学部が進める世界28カ国のこころの健康についての疫学調査です。平成14-18年に日本でも、世界精神保健調査の一部となる世界精神保健日本調査(World Mental Health Japan Survey)が実施されました。これが第1回の「こころの健康についての疫学調査」です。

世界精神保健調査および世界精神保健日本調査からは、多くの研究成果が公表されています。例えば子供時代の困難な出来事が大人になってからのこころの健康に影響することや、痛みをを伴う病気や循環器疾患がこころの健康と関係することがわかりました。世界の疾病負担(Global Burden of Disease)研究という、病気が生活に与える影響をランキングする大規模な研究にも貢献しています。

世界精神保健日本調査セカンドは、第1回の世界精神保健日本調査の10年後に、同様の調査を行うものであり、日本および世界のこころの健康の実態を明らかにするために大事な調査です。

日本の精神疾患の有病率に関する情報はほとんどこの調査がソースになっている、と言っても過言ではない調査だと思います。これまでにお手伝いさせてただいたのは、第1回調査で使われた質問文の翻訳の見直し作業、コンピュータ上での回答画面のシステムのアップデート、その文書化、ウェブサイト作成などです。このような大規模なプロジェクトに関わるのは初めてのことで、いろんなことが高速度でシステマティックに進むこと、巨大な調査なのにそれぞれの部分はとても緻密なことに驚き、そして勉強になります。

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